バイクの本 「熱くなるバイクたち―国産車編 」
2013-04-21


禺画像]

「名車」と呼ばれる、古い国産バイクを取り上げたムック本である。
エイ出版だ。

ombraが、こんな本、買うワケない。
うん。その通り。(笑)

熱いバイク?。 そりゃあね!。
一番熱かったっちゃあ、750ニンジャね!。
夏になると、タンクが熱くて、ニーグリップができないほど。
まあ、あの当時のヨンパツは、みんな同じようなもんで。
GSX-Rなんかも、酷かったあ・・・。
油冷ってね。油で冷えりゃ、苦労しないよね。(笑)
今は、少しはマトモになったんかねえ。
でもパワーは増えてるから。発熱量も増してるはずでね。
いつぞや試乗したMVやBMWは、やっぱり熱かったあ・・・

・・・てなネタで、お茶を濁そうかと思って。
題名借りをしたのだが。


うん。
ネモケンを読んだのは、ずいぶん久しぶりな気がする。

まあ、あの、独特の緊迫感の、昔のRC誌ではなくて。
リタイアして、緩んじまった後の方、ではあるわけだが。

60年代からの古いバイクの、当時と今の両方を語れる、数少ない
「生き残り」。

一応、それなりには書かれているので。
国産の名車って、どんなだったのか。再考するのも面白いかなと思い。
以下、いくつか拾って、見てみることにする。


初めの記事は、Kawasaki Z1 だ。

ネモケンいわく、
デビュー当時から先進のメカニズムを誇った上に、各部の造りも贅沢だ。速度に従い、重さが安定に収束する、たくましい乗り味は今も健在、と。

満遍なく誉めている。

・・・うん。
あまり面白くないのでスルー。(笑)


次は、CB750。
時系列では、Z1の一つ前。

禺画像] (Photo by 帆足さん)

ネモケンいわく、
これが出た当時、GPテクノロジーの4気筒って皆はしゃいでいたが、構造からしてGPマシンとはかけ離れていたし、乗ればデカくて鈍重で、捻ればパワーまる出しと、あまり好きなバイクじゃなかった。しかし、ジジイになって円熟した(?)今、あらためて乗ってみると、素直で扱い易く感じたのは新鮮だった、云々。

相変わらず、ネモケンのインプレは、翻訳が必要らしく。
訳すと、
タイヤもフレームもこの当時のレベルなので、本領まで出そうとすると、荒削り(凶暴?)な素地が顔を見せるが。乗り手もバイクも無理をせず、それなりのペースで流すだけならば、「マイルドでスムーズ」で済むよね・・・

確かに、当時は届かぬ夢だった「高性能4気筒車」を、現実に買える範囲に引きずり降ろしたのは、こいつの功績だったと思う。

しかし今、振り返ってみて思うのだが、フィーチャーが、実際にユーザーの楽しみに、どれだけ役立つのかは脇に置いて、その登場のインパクトで持って、商品性を訴求するやり方を、この時、ホンダは、はっきりと意識したのではなかろうか。

以前見たように 、ホンダはこの後も、似たような訴求をたびたび行っている。
そして実際、その効力は、あらたかだ。

昨今でも、「昔、あこがれた」類の、ナナハンだのハーレーだのを買い求めるオッサンが後を絶たないのは、その「インパクト商法」の効力の強さを、証明しているのだろう。
(ルマンI なんかも、この類が多そうだ。もっとも、こっちはメーカー側が図ったわけではないのだが。)

だが、そこに、バイク自体のクオリティが、ついて来るとは限らないのが、悲しいかな現実なのだ。
「名車」と言われる個体たちが、頻繁にオーナーを変える例が多いのは、その「お寒い現実」を証明している。

砂型ケースの手作りクオリティを、「買って、所有する」のが幸せだという意見に、反論するつもりは全くない。本人がよければ、それでいいのだ。


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